偏見・差別
偏見・差別による事件
藤本事件
熊本県でハンセン病患者が殺人などの容疑で逮捕されました。発病を役所に密告されたことへの逆恨みが動機とされました。
本人は無実を訴え続け、不自然な点を指摘する声もありましたが、死刑判決を受け再審請求中に刑が執行されました。
他にも、逮捕前から犯人だと決めつけられる事件が繰り返されました。
龍田寮事件
1954年、熊本にあるハンセン病療養所に付属する保育所「龍田寮」に通う子供たちが、地元の小学校1年生として入学しようとすると、PTAから入学反対運動が起き、登校拒否運動にまで発展しました。特殊な「未感染児童保育所」の設置や、拒否される子供の気持ちを顧みない対応などは、患者とその家族に対する社会の態度をよく表しています。
ホテル宿泊拒否事件
熊本県が実施する「ふるさと訪問事業」において、ホテルが菊池恵楓園入所者という理由で宿泊を拒否しました。